2018年5月28日月曜日

最近のEPSボード事情

ベーグルⅩウィンクフィッシュとスカッシュ
170cm×50cm×6.4cm(左)
165cm×50cm×6.1cm(右)
最近では、EPSフオームのボードはショートボード、ロングボー
ドとPUフオームが同じくらいの割合で使用されています。今月、千葉一宮で行われた一宮千葉オープンで外国選手の多くがEPSを使用とています。小さい波のが多い日本では反発力の強いEPSが適している判断した選手が多いでしょう。コンテストに出場する選手は性能が第一優先でしょう。日本ではEPSのコントロール性の不安やエポキシ樹脂の変色などで敬遠する人もいましたが2年前からはエポキシ樹脂の改良が進み、現在使用中の樹脂はポリエステル樹脂と変わりません。(1年間テスト済み)、樹脂の変色の問題はクリアしています。又、コントロール性能はEPS は軽く浮力があるのでスピードがつき易く、特にスモールウエーブには最適の評価ですが欠点は軽いので風に影響を受けやすい、オフシュアの時にはボトムに下がらない事や軽く、反応か早いので操縦性が難しく、大きい波には不向きなど波に制限があるなどがありました敬遠されてましたが、この問題を解消するには適度に重量を加えて浮力を調整する事で安定したコントロール性能が出来ないかと思い3D クロス仕様(重量が合って4オンスファイバーの2倍以上の強度があります)でEPS の浮力を抑えることで浮力過多からくる無駄な動きを抑え、EPS 本来の浮力でスピードと回転性のある安定したボードになります。又、従来の浮力を抑えるために極端に薄いボードやレール形状にシェイプする必要もありません。そして、デッキの凹みやロングボードの折れる確率も減りました。
新しいデザインとして、今年になってリリースしたベーグルⅩはこの思考と岩田プロの提案を参考に
原油満載の大型タンカー(航行中)
したシェイプデザインです。

この思考は大型タンカーの原油輸送に関するニュースから「大型タンカーか原油を積んで満載にして目的地までは吃水線が下がって航行し、目的地に着くと原油を降ろしてから海水を流入して吃水線を再度下げて帰港する」と聞きました。帰港する時に重いので燃料を消費して無駄ではないかと思いましたが海水を流入しないと浮力がありすぎて不安定になるので安定性を増すために必要な措置ですと聞きました。これをピントに
3Dクロス仕様を思い付きました。


太田君のボトムターン
ベーグルⅩは岩田プロとスモールウェーブでも横に走るスピード
が速く、回転性能の高いシェイプデサインとして、素材はEPSで3Dクロス仕様の少し重いボードとして協議したデザインです。岩田プロや太田君からは高評価を得ています。太田君からは本人からのコメントは「板調子いいです!今日の豊浜、腹くらいのとろい繋がる波でテイクオフも早く走ってくれるし、反発でターンも伸びる感じで板の上がりもよさそうです!もうちょっと乗り込んだからさらに良くなりそうです!」テイクオフは速く、横に走るスピートもあり、ロッカーと浮力は割合は良くフィットし、問題はないでしょう。
岩田プロからはベーグルXのライディンク動画が届きブログにアップしました。https://youtu.be/XevsRMykDo8 この動画見ればベーグルⅩの素晴らしさがわかります。



ポケット1で3Ⅾクロスで170cm×47.5cm×5.7cm(左)
ポケットSで173cm×49cm×6.0cm(右)
EPSの特徴を生かすシェィプには、二通りの考え方が
あります。第一はポケット1、ポケットSのシェイプデザインをベースにボードを短くして幅を広げたアウトラインでノーズロッカーを抑えて、テールロッカーをアップしてコンケーブが深めのデザインです。スモールウェーブからミドルウェーブまで対応できるデザインです。エアー系から、ターンのスピードを活かして縦の動きが出来るタイプで特にコンテストサーファーには最適なデサインです。重さに関しては6オンス仕様で丈夫にしています。














ベーグルエアー180cm×51cm×6.4cm(左)
ベーグル180cm×54cm×7.0cm(右)
第2は、35才から50才は、体力の衰えとともにテイクオフの厳しさからショートボードに乗りたいがロングボードに転向を考えているサーファーにショートボードの素晴らしさを再認識することが出来るデザインです。浮力がPUフォームの1.5倍位は浮力があるのでEPSはPUと同じデザインでもテイクオフが速くスピードが出るので、ロングやファンボードにないターンの感覚が再現できて動きの軽いサーフィンが可能です。写真のでデザインはベーグルエアーとベーグルの3Ⅾクロス仕様のテイクオフが早く、マニューバも充分にできるデザインです。40代や50代の方にEPSショートボードでマニューバを描きたい方に勧めるデザインです。
 









クイッカー277cm×55.5cm×6.8cm(左)
クイッカー277cm×56cm×7.3cm(右)
ロングボードではコンテストではEPSボードを使用している選手が多く、ロングボードではマニューバの中にノーズライディングを含むのが高得点になっています。(クラシックスタイルは別です)みぎの写真はクイッカーモデルでキリフレックスのEPSです。左はダブルストリンガー、右はストリンガー1.5cmの太めです。ロングボードの場合には全体的に薄く、レールの薄いタイプは6.5cm以下の厚さでは折れやすいのでストリンガー工夫やグラスファイバーの選択は大切です。写真の2本はある程度軽さを追及して6オンス仕様しています。2018年クイッカーはアウトラインではノーズ幅を広げでボトムのリバースVを強め、テールロッカーを強めにしてテイクオフを速く、スタンディングエリアを広げて安定性と回転性能を高めてデザインです。








EPSボードのライディング注意点
・ テイクオフ時には前足に重心を掛け、ボトムに下がるようにする。
・ トップターンなどで通常のターン(ウレタンフォーム)をするとプルアウト気味になり易いので波の
 中間でトップターンをしてください。
・ ホトムターンのタイミングは波の下まで充分に下がり、テールを沈めレールを波に良くセットしな 
 がらターンをして下さい。またはレールを波にセッティングすることで、EPSの特徴のスピードと回
 転性が向上します。

間違えやすい点
・ ボードは浮力があるので動きやすいですが、最初はレールをゆっくりセットしてターンをしてくだ
 さい。(早く動かすと動きが細切れみたくなり、レールが使えなくなる原因です。)
・ 軽いボードは良く動きますので波のブレイクに合わせてボトムを深く使ってください。(フィンエリ
 アはいつもボトムにフィットさせてください、少しでも浮かせると失速の原因になります。)







 

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